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“儲かる農業”を目指し、JAと行政と連携

2022.06.16JAぎふ

“儲かる農業”を目指し、JAと行政と連携

各務原市園芸振興会にんじん部会の伊藤勝彦部会長は、広報活動に力を入れながら、特産ニンジンのPR強化を目指しています。

■就農のきっかけ
妻の実家は各務原市特産の「各務原にんじん」を中心に、さまざまな農産物を栽培する専業農家です。私は旅行関係の会社に勤めていたため、義父と義母の農作業を手伝ったことはなかったのですが、朝から夜まで農作業をする姿を見ていたので、「農業は大変だな」と思っていました。

そんな大変な思いをしながら、愛情を込めて育てられた野菜が、我が家の食卓をいつも彩っていました。仕事で疲れて帰ってきた私の楽しみの一つが、義父と義母が育てた野菜をたっぷり使った料理でした。野菜はどれもおいしく、栽培する人によって、こんなに品質が違うということに気づき、農業に少しずつ興味を抱くようになっていきました。

そんななか、2人から「農業は儲かるんだよ」と言われたことがきっかけとなり、家族経営で“儲かる農業”を確立し、衰退しつつある農業を盛り上げていきたいと長年勤めていた仕事を退職し、妻と一緒に1994年に就農しました。農家ではない家庭に育ち、農業と無縁だった私は、義父や義母の背中を追い続け、さまざまな農産物の栽培方法を学んできました。私たち夫婦が就農したことで、すべての農産物の栽培面積拡大につながるなど、家族経営の新たな一歩を踏み出しました。

■機械化とにんじん選果場で規模拡大
ニンジンを出荷するのには、収穫後に洗浄・選別・箱詰めなどの分担を家族総出で分担して行い、集荷場まで運ぶなど大変な労力と時間を費やしていました。しかし、ニンジンを収穫するキャロベスターなどの導入による機械化や2017年に「各務原にんじん選果場」が完成したことで作業負担が4割ぐらい軽減され、就農時1.2ヘクタールだったニンジンの栽培面積が、今では3.3ヘクタールと規模拡大につながりました。

家族経営だけでは手が回らなくなったため、JAぎふの無料職業紹介所の活用でパートさんを4人採用し、年間を通じて切れ間ない安定出荷ができるように、ダイコンやトウモロコシ、キャベツなどを計画的に栽培しています。

■各務原にんじん部会の部会長としての想い
生産者の高齢化や後継者不足の影響を受けながら、「各務原市園芸振興会にんじん部会」の部員も年々減少していますが、機械化やにんじん選果場ができたことにより、次世代となる若い部員が栽培面積を拡大してくれることで、ニンジンの栽培面積は維持できています。

2021年度には市場からの要望を受け、「各務原にんじん」が3本入るオリジナル袋を製作した結果、東京の量販店に5万袋出荷するほか、東海地区でも25万袋が量販店に陳列されるなど、大きなPRにつながり、うれしい話題になりました。

各務原市特産の「各務原にんじん」のさらなるブランド化や、がんばっている若手部員のためにも、“儲かる農業”の実現に向け、今後はJAぎふと市と連携を図りながら広報に力を入れてきたいと考えています。

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