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親子2代、力を合わせ「人」と「牛」への負担を減らしたい

2022.04.13JAぎふ

親子2代、力を合わせ「人」と「牛」への負担を減らしたい

羽島酪農協議会会長の大井幸男さんと娘の樹里さん。80年という歴史ある大井牧場(羽島市)に4月から娘の樹里さんが就農されました。新たに力強い戦力を得て、家族経営を強化。今後の規模拡大をめざします。

■就農のきっかけ(樹里さん)
 私は80年以上続く歴史ある大井牧場の三女として生まれました。幼少期から父が働く牛舎で牛と触れ合い、仕事を手伝うという生活が当たり前になり、物心ついたころには牛をかわいく思えるようになりました。いつしか、自分のことより牛のことを優先するようになっていました。
 農業大学に進学してからは、酪農を専門的に学びました。卒業後は、父の牧場に就農する考えだったため、農業関係の視野を広げたいと米関係の会社に勤めました。
 酪農家に必要な知識と経営していくための知識を学ぶ良い期間になりました。勤めて3年が過ぎた令和4年の3月、大井牧場の従業員に空きができてしまうこともあり、父から就職しないかと話があったため、4月からの就農を決意しました。

■牛への想い
 就農前は休日に牧場を手伝っていました。酪農業は、一般的に「3K(“きつい”“きたない”“きけん”)」と言われていますが、私はそう思ったことはありません。牛たちは、幼い頃から一緒に育ってきた家族の一員なので、苦に感じることはありません。夏の暑い日は、自分の体調よりも先に、「暑くないかな」「ばててそうだな」と牛のこと心配しながら飼育していました。就農したからには、これまで以上に「牛」への愛情を注いでいきたいです。

■タッグを組む父・幸男さんへのメッセージ
 父の背中を見て学ぶことはたくさんあるので、長く一緒にやっていければと思っています。微力ですが、自分自身がこれまで畜産系の大学や前職で学んだことを生かし、大井牧場にプラスになるような働きをしたいと思います。

■幸男さんより樹里さんへのメッセージ
 酪農業は全国的にも後継者不足が問題視されているなかで、娘(樹里さん)に就農してもらい、素直に感謝の気持ちを伝えたいです。これまでに学んだことを生かして、牛の小さな変化にも気づいてもらい、経営も牛も助けてもらいたいと思います。あとは、親(自分)を超える存在になってほしいですね。

■今後の展望
 娘が就農することで若い発想力と労働力が加わるため、経営基盤の拡充につながることを期待しています。次世代への牛乳の消費拡大につながるPR、酪農業のやりがいや良さを伝えることにも力を入れていきたいです。また、家族、従業員が安定した休みを取れるよう職場環境を構築していきます。さらに、牛舎を増築し、牛を増やして出荷量増大の実現に向け、娘と力を合わせてがんばっていきたいです。

■消費者へのメッセージ
 愛情を込めて育てた牛の牛乳です。ぜひ、飲んでみてください。

おんさい広場をはじめとするJAぎふ直売所では「ひるがの牛乳」や「農協3.6牛乳」、「ひるがの のむヨーグルト」などが販売されています。

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