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祖父から父へ託されたバトンを継承し、山県産シイタケの魅力を発信!!

2022.02.04JAぎふ

祖父から父へ託されたバトンを継承し、山県産シイタケの魅力を発信!!

山県市の舩戸貴大さんは、山県市伊自良地区のシイタケ栽培の発展をめざし、日々の栽培に取り組んでいます。

■就農のきっかけ
 私は原木シイタケ農家に生まれ、幼少期には収穫やパック詰めなど祖父の手伝いをしていました。その祖父が2008年に病気で亡くなり、残されたハウスを今後どうしていくか家族で悩んでいたときに、山県市伊自良地区で料理人を務めていた父が「亡き祖父の想いを引き継ぎたい」と50代前半で就農しました。父は祖父の栽培技術に自分の想いを取り入れ、原木シイタケから菌床シイタケへの作付け転換を行うほか、ハウスを増設し2棟で栽培を始めました。
 父の栽培するシイタケは、消費者や市場関係者などから「おいしい」と高い評価を受けていましたが、シイタケ栽培が軌道に乗り始めていた矢先の2018年、父が病気により、62歳という若さで亡くなりました。父が亡くなり、悲しみに暮れる中でもシイタケは成長していきます。当時、自動車関係の仕事に勤務していた私は、帰宅してからシイタケを収穫・袋詰めをし、翌日の朝に出荷するという日々を約2カ月間続けました。会社員と農業を兼務するなか、父のシイタケをたくさんの人が購入してくれることを知り、うれしさと達成感を感じたことがきっかけとなり、すぐに就農を決意しました。
 「本業にするからにはシイタケのことを勉強しなければ」と地元でシイタケを栽培する農家の先輩方から、シイタケ栽培の管理などについて学ぶほか、父が使用していたシイタケ栽培マニュアルを活用しながら勉強しました。そうして2019年に菌床を入れ、本格的な栽培をスタートしました。
 
■苦労したことは
 就農して夏用の菌床を入れましたが、シイタケがうまく発生せず、地元の先輩方に聞きながら、シイタケの発生に向け管理してきましたが、発生が遅れたため収穫時期も出荷時期も遅れました。この遅れが収量減につながり、また収穫適期が集中したためにパック詰めが間に合わず廃棄することにもなり、農業の難しさを痛感したのを今でも鮮明に覚えています。

■今後の展望
 伊自良地区は昔からシイタケ栽培が盛んな地域です。シイタケは自然・健康志向に支えられ安定した需要があります。しかしながら、山県市で有名な「利平栗」や「伊自良大実柿」のような知名度がありません。そこでSNSを通じてシイタケの成長日記や食べ方、保存の仕方などをPRするほか「山県しいたけ」というシールを作り、山県産のシイタケのPRに務めています。いずれは「山県しいたけ」をオリジナルブランドとして販売することをめざしています。
 また、子どもたちにシイタケのおいしさや農業の魅力を感じてもらうためのシイタケ狩りや私の畑で育てた野菜の収穫体験など、多くの方に農業を体験してもらいたいと考えています。自分の手で収穫した新鮮な野菜を食べることで、“地産地消”への意識向上につながることを期待しています。

■メッセージ
 肉厚でうま味と香りが楽しめるシイタケです。ぜひ食べてみてください。

舩戸さんが栽培するシイタケはJAぎふ直売所「山県ばすけっと」で販売しています。

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