お知らせ

長年夢見た農業への挑戦 「楽しい」を大切にイチゴを栽培

2022.01.28JAいび川

長年夢見た農業への挑戦 「楽しい」を大切にイチゴを栽培

池田町下東野地区で2020年に新規就農した今西正直さん。池田町いちご生産組合に所属し、現在は約5アールのハウスでイチゴ「美濃娘」を栽培しています。

長年、農業に挑戦してみたいという思いを抱いていた今西さんは、50歳になったことを機に就農を決意。イチゴ農家を営んでいる父から使わなくなっていたハウスを譲り受けて栽培をスタート。「以前は農業関係の仕事に就いていたため、農家の方々と関わったり、農薬・肥料などについて学んだりする機会が多く、農業を身近に感じていました。収穫期には父の仕事を手伝うこともありましたが、実際に自分が農家として活動することは初めてです。一筋縄ではいかないことは理解していますが、ずっと挑戦してみたかったことなので毎日のびのびと作業を楽しんでいます」と笑顔を見せます。

今西さんのほ場では、濃い味のイチゴが採れるとされる土耕栽培を採用しており、暦に沿った栽培管理を行っています。また、同じ組合の先輩農家から聞いた栽培のポイントやアドバイスなどを取り入れながら、安定した収量とおいしいイチゴが収穫できるよう日々努力しています。「昨年は初めて苗から作ってみました。出来栄えとしてはなかなか納得のいくものではありませんでしたが、この経験を活かして来年こそは成功させたいです」と意気込みを話します。

また、どのようにして生産コストを抑え、収益をあげるかを考えた今西さんは、受粉作業に次世代受粉用資材として注目される「ビーフライ」を使用。清潔で安全な管理下で育成したハエ(ヒロズキンバエ)を用いた受粉方法で、ハチと比べても遜色ない出来だといいます。「試しにと思って導入してみましたが、ハエは活動できる温度が幅広く、日が出ていなくても活動してくれます。ハチのように攻撃性もなく、価格も抑えることができ、ハエ自体が軽いので受粉の際に花や果実を傷つけにくいです」と手応えを感じている様子でした。
 
今後について、「まずは収量を安定して確保したいです。他にも改善すべきことはたくさんありますが、そんな中でも農業を楽しむことを大切にして一歩ずつ知識と技術を身に付けながらおいしいイチゴをつくりたいです」と目標を話していただきました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、この記事をシェアしてください。

お知らせ一覧へ