お知らせ

誠実にシイタケと向き合う

2022.01.24JAひだ

誠実にシイタケと向き合う

高山市赤保木町で飛騨やまっこを1万1000ブロック、飛騨トマトを30アール栽培する石原充さん。もともとは測量会社で働きながら兼業農家として米を栽培していましたが、2000年頃に夫婦でトマト農家になりました。トマトだけでは出荷できる期間が短いため、5年後に当時から飛騨で普及していた、冬場の菌床シイタケ栽培を先輩農家やJAひだの担当者に聞きながら導入しました。それ以来7月から10月までは「飛騨トマト」を、11月から3月まで「飛騨やまっこ」を出荷しています。

■菌床シイタケ栽培
 菌床シイタケは遮光シートで覆われたハウスで、温度管理を行いながら栽培します。シイタケが生える菌床ブロックは、ふすま(小麦の糠)やおが粉などを固めたもので、程よい水分と養分が詰まっていて、1年前の冬から秋口まで寝かせて菌を繁殖させます。
 私のハウスでは、10月上旬から室温を毎日少しずつ下げていき、10℃にします。すると11月にはシイタケが出始め、収穫を繰り返したブロックは少しずつ軽くなっていき、3月には役目を終えます。

■シイタケは生き物
 シイタケは菌ですが、生き物のようなものです。環境が整えば温度変化や振動、浸水などがきっかけになって突然一斉に生えてくるため注意を払っています。また、高品質なシイタケを収穫するためには、年間を通した温度管理が重要です。特に近年は夏場の気温が高くなっているため、トマトが忙しくてもハウスの温度管理には気を使います。
 

■栽培には悩みも多い
 私のハウス4棟には、それぞれ約3,000個のブロックがあり、妻やパートさんと協力して収穫や調製をして出荷しています。シイタケは成長が早いため収穫作業は毎日行います。近年では暖房費や人件費も高くなるなど取りまく環境も変化しており、それでも負けずに生産を続けています。

■「飛騨やまっこ」を知ってほしい
 肉厚で歯ごたえのある「飛騨やまっこ」は長年全国的に評価されているブランドです。これからも品質管理を徹底していくので、ぜひ地元の方に味わっていただけると嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、この記事をシェアしてください。

お知らせ一覧へ