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植物の力を活かしたナス栽培 低コストでエコな農業を目指す

2021.09.24JAいび川

植物の力を活かしたナス栽培 低コストでエコな農業を目指す

大野町桜大門で夏秋ナスを栽培している若宮義貴さん。大野町なす・キャベツ生産組合に所属し、高品質なナスの生産、出荷に励む期待の若手生産者です。現在は約1.3ヘクタールのほ場でナスの他、オクラやネギ、ブロッコリーなどを栽培しており、JAいび川の直売所を中心に市場やスーパーにも出荷しています。

農業を営んでいた祖父の影響で、幼い頃から農業が身近にあった若宮さん。学生の頃から手伝いの傍ら、自分で家庭菜園に挑戦していましたが、もっと上手に野菜が作れるようになりたいと高校卒業後に近隣の農家のもとでアルバイトをしながら土づくりや栽培方法などを学びました。

「もともと農家になるつもりはありませんでした。学んだことを基に色々試しながら育てて、出来の良かった野菜を試しに直売所に出荷してみたんです。そうしたら意外にも売れて、楽しい、おもしろいという気持ちが湧き上がってきて、農家に惹かれている自分に気づきました」と農家になったきっかけを話す若宮さん。

2020年1月に就農したばかりですが、探究心は人一倍強く、様々な農業雑誌や書物で情報を集め、何度も試験栽培を繰り返しながらより効率の良い農法を模索してきました。その結果、2021年からナスの枝を支柱に沿って地面と垂直に成長させる「垂直仕立て」という栽培方法を本格的に始めました。

「土づくりに肥料を一切使わないのが特徴です。土中の微生物との共生により、植物自身が持っている生命力を引き出すことで、病気や害虫に強くなります。一般的な栽培方法と比べて収量は若干減りますが、品質は同等でおいしいナスができます。農薬の使用も従来の3分の1程度に抑えることができ、条件さえ満たせればとても魅力的な栽培方法です」と若宮さんは力強く話します。

最後に、「今後も低コストかつ環境に優しい農業の実現を目指し、挑戦を続け、品質の良い農産物を生産できるよう頑張っていきたいです。植物自身のエネルギーで力強く育ったナスをぜひ食べてみてください」とメッセージをいただきました。
若宮さんが栽培するナスはJAいび川直売所で販売しています。
 

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