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食べた人に喜んでもらえるアスパラガス栽培をめざす

2021.05.25JAぎふ

食べた人に喜んでもらえるアスパラガス栽培をめざす

羽島市正木町の水野俊昭さん、鈴子さん夫妻は、安全・安心にこだわり、食べた人に喜んでもらえるアスパラガス栽培をめざしています。現在、俊昭さんは、JAぎふ羽島市アスパラガス部会の部会長を務めています。
水野さん夫妻は、アスパラガスのほかにも、スイートコーンやブロッコリーなどの露地野菜を市場やおんさい朝市羽島中央グリーンに出荷しています。

■アスパラガス栽培のきっかけ
水稲栽培と露地栽培を行う兼業農家の長男として生まれ、幼少期から両親の手伝いをしながら農業に携わってきました。金融関係の仕事をしながら、休日に両親の手伝いをするうちに農業の魅力に気づき、「定年したら農業をやりたい」という思いが芽生え、この思いは年とともに強くなっていきました。そんな中、羽島市ではイチゴ農家の廃業が年々増えていることを知りました。そこで、使われなくなったビニールハウスを活用し、アスパラガスを市の特産品にできないかと職場の仲間と話してきました。

アスパラガス栽培は収穫までに3年かかるため、定年前に自宅の敷地内に小さめのビニールハウスを建てて試験栽培をすると、これがうまくいき、本格的にアスパラガス栽培を始めることにしました。

定年してからは専業農家として就農することを決めました。アスパラガスを特産品にすることで、羽島市の農業を盛り上げていくきっかけにつなげたいという一心でした。JA職員や県の普及員からアスパラガス栽培を学びつつ、さらに独学でも知識を身に着けていきました。2017年には、市の特産品とし認められることができました。
 

■部会長として心がけていること
アスパラガスは、病気に弱いためビニールハウス栽培でなければ長期間育てられないことに加え、収穫するまでに3年かかります。農家の高齢化も進んでいることから、新規就農を志す方が少ないのが現状です。そこで、アスパラガス以外の作物を育てている農家が、品目拡大の一つとしてアスパラガス栽培を考えていただけるように、部会長としてテレビや新聞、広報誌などに出演し、アスパラガス栽培の魅力を伝えていきました。また消費者に向けては、アスパラガスのおいしさを伝える活動をしています。
 
■今後の展望
アスパラガス栽培には設備投資が必要です。低コストで設置できるハウスの実現をめざし、品質と生育状況を確かめながら、換気扇があるハウス、屋根が解放できるハウスなど4種類のハウスで栽培の研究をしています。設備投資にかかる費用を抑えることが可能になれば、会員一人ひとりの面積拡大や生産者増につながると考えています。また部会では、私を含む3人の会員で紫アスパラガスを出荷しています。紫アスパラガスは皮が柔らかく、甘みが強いのが特徴です。今後は、紫アスパラガスの生産を増やし、付加価値を付けた販売をしていきたいと考えています。

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