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JAにしみのの加工・業務用キャベツが導入10年目を迎えています

2020.11.27JAにしみの

JAにしみのの加工・業務用キャベツが導入10年目を迎えています

JAにしみのは、担い手農家や集落営農組織の複合経営による所得増大と農地の有効活用に向けて、加工・業務用キャベツの作付けを伸ばしています。導入10年目の2020年産は作付面積が58ヘクタールとなり、初年度の1ヘクタールから大幅に拡大しています。機械化体系の確立や農機レンタル、大型鉄コンテナ出荷などで省力化し、農家が取り組みやすい環境を整えたことが要因です。2020年産からは、野菜の生産・販売大手の株式会社サラダコスモがJAにしみの管内の養老町に建設した新工場への出荷も始まり、さらなる面積拡大を視野に入れています。

米や麦、大豆を主体とする数十~100㌶規模の担い手農家や集落営農組織が中心に栽培しています。これらの経営体は規模拡大が進み、複合化による経営の安定や田畑の有効活用、雇用維持のための年間を通じた作業の確保が課題になっていました。そこで国産需要が安定し、規格も簡素化された加工・業務用野菜に目を付けました。

タマネギとともに2011年産から栽培を始めました。定植から収穫までの機械化体系の確立に着手しました。JA子会社による作業受託やJA全農岐阜の農機レンタル事業も活用し、移植機や収穫機を自前で購入しなくても栽培に取り組めることを呼び掛けました。コンテナは、当初プラスチック製を使っていましたが、省力化・効率化を考えて大型鉄コンテナに切り替えました。

約70アールで栽培する養老町の農事組合法人室原営農組合は、11月中旬から収穫作業を始めています。出荷の平準化のため、中生品種「おきな」と晩生品種「夢舞台」に加え、ほ場での貯蔵性に優れた「夢ごろも」など4品種を試験栽培しています。横田等代表理事は「冬の雇用確保の品目として栽培している。水田での栽培のため収量が課題だが、今年は定植時の水やりを工夫したり、草取りを小まめにしたりして、10アールあたりで4トンはとれそう。今後は収益品目としても期待したい」と話しています。

JAにしみの養老営農経済センターの地域農業の担い手に出向くJA担当者(愛称=TAC))橋本淳也さんは「サラダコスモの新工場への出荷が始まったことで、シーズンを通した安定出荷が求められる。複数品種を組み合わせた栽培体系を確立し、出荷の平準化を図りたい」と今後の見通しを話しています。

サラダコスモ新工場には、シーズン全出荷量の約7割を出荷する計画です。近距離出荷のため、輸送コストを削減できるほか、近くに実需者がいることで、生産者の栽培意欲向上につながると期待します。

JAにしみの管内の加工・業務用キャベツの収穫は2021年2月下旬まで続き、出荷量は過去最高の1,650トンを見込んでいます。

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