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消費者の『おいしい』が励みに 積み重ねた経験生かす

2019.05.16JAにしみの

消費者の『おいしい』が励みに 積み重ねた経験生かす

和田敦志さんは、葉物野菜の産地・神戸町下宮地区では珍しいミニトマト農家です。糖度が高く食味の良い品種「千果(ちか)」を栽培し、岐阜市場やJAにしみのファーマーズマーケット、大手量販店などに出荷しています。
実家がバラ農家の和田さんは専門学校を卒業後、自動車整備士として働いていましたが、27歳のとき、父から「お前も農業をやらないか」と背中を押され、農家に転身することを決意しました。
ミニトマトは、ヤシガラなどが入った樽のような容器とロック―ウールを培地にし、養液栽培しています。養液の濃度は就農当初から、試行錯誤し独自のものに調整。それを木の状態や天候などを見極めながら与えています。
病害虫の予防も欠かしていません。和田さんはかつて、ミニトマトの異変を見逃し、病害虫の被害で、一時期出荷できない経験をしました。それ以来、木1本1本を丁寧に見回り、病害虫を予防するための消毒を徹底しています。
誘引とこまめな葉かきも重要な作業と捉えています。誘引とは、蔓(つる)や茎を支柱に結びつけ、生長の方向や木のバランスを調整する作業のことで、今年は新たな誘引方法も試しています。「農業は自分の努力が結果となって表れる。大変だが、それがやりがいでもある」と話します。
そして、もう一つ和田さんを支えるのが消費者の声です。ファーマーズマーケットなどで商品を並べていると消費者から声をかけられることがあるそうで、「トマト嫌いな子どもが和田さんのトマトなら『おいしい』と言って食べてくれる」「和田さんのトマトは『甘い』」と言ってもらえたときは、「農家をしていてよかった」と感じるそうです。

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