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山県市発祥「利平」を多くの方に届け、生産者を増やしたい

2020.10.09JAぎふ

山県市発祥「利平」を多くの方に届け、生産者を増やしたい

山県市栗園芸組合の組合長と山県市の副市長を務める宇野邦朗さんは、生産者として妻のるりさんと市特産の栗を栽培する一方、副市長として栗を全国にPRするため尽力しています。


■栽培のきっかけ
私は栗栽培をする兼業農家に生まれ、収穫や剪定、消毒など両親の農作業を幼少期から手伝ってきました。その父が病気で亡くなり、残された栗畑60アールをどうしていくか家族で相談し、私とともに長年、栗栽培に携わってきた妻の協力のもと、公務員の仕事をしながら兼業農家として栗畑を守っていくことができました。
山県市は大桑地区を中心に、大正時代から続く歴史のある栗の産地です。特に「利平」は、旧大桑村(発祥の地)で作り出された品種で、甘みが強く大粒で「栗の王様」と言われ、全国で栽培されています。この栗を後世に伝えるため、定年後に本格的に栽培することにしました。
2013年から副市長を務めるかたわら、2020年からは山県市栗園芸組合の組合長を務め、全国に山県市特産のおいしい栗を知ってもらう活動に取り組んでいます。

■組合長としての想い
栗栽培は手入れの大変さに加え、農家の高齢化も進んでおり、また新規就農者や栽培面積を増やすのが難しくなっています。耕作放棄地を増やさないため、定年を迎えた方や地元の「農業組合法人おおが」に栽培や管理をしてもらうことで、栽培面積を維持しています。定年した方には、いずれ生産者として活躍してもらうようにと、指導に力を入れ、みなさんに喜んでいただける栗づくりを目指しています。
地元では、毎年開催される「山県市ふるさと栗まつり」「JAフェスティバル(農業祭)」には組合として出店し、「生の利平栗」や「マロンフライ」を販売するなど、積極的なPR活動に取り組んでいます。

■地域づくりへの想い
山県市では2018年から7ヘクタールの栗園で栽培を行っています。栗園では、食農教育で市内の小学校や保育園などに市特産の栗を知ってもらうほか、栗栽培について研修を行えるほ場として、就農しやすい環境を整えています。この体験を通じて学んだ子どもたちが、栗に興味を持ち、いずれ栽培してもらいたいと考えています。

また、ブランド化に向けて、さらに農地の拡大が必要です。大桑地区から伊自良・美山地区にも普及させていくことで、山県市が栗の産地として確立できるよう、市とJAぎふが連携して農家を支援していく取り組みに努めていきます。

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