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やる気と熱心さが大切

2020.10.13JAひがしみの

やる気と熱心さが大切

中津川市の内木昭治さんは、現在93歳。81歳の時、ゆくゆくは地元菓子店との契約出荷ができる超特選栗部会への加入を目標として10アールに50本の栗を植えました。栗を植えると聞いた8歳年下の妻のひろ子さんが開口一番伝えたのは「これから2人とも年を取るのに、誰がやるのよ」。JAひがしみのの担当者も当初、収穫までに年数を要する栗栽培に80歳を超えて挑戦することには厳しい見方でしたが、翌年にはさらに増やして、現在は36アールで165本の栗を栽培しています。

「初めは反対されたけど、栗を植える段階になったら、JAの担当者も手伝いに来てくれて」と昭治さん。栗の収穫は、充実して落ちた実を拾う作業ですが「イガからむいて拾い出すのが今年はえらくて(しんどくて)。近所の姪っ子夫婦が朝の5時から栗拾いに、冬の間は剪定も手伝いに来てくれる。それがなければできないね」と感謝しています。

酪農を50年、なす栽培を20年、栗栽培は今年で12年目。93年の人生を農業一筋に夫婦で切り開いてきました。若い頃から取り組んだ酪農を娘夫婦に譲ると、ひろ子さんが始めたなす栽培に昭治さんも加わり、むしろ主になって働くように。高じて岐阜県の認定制度「飛騨美濃特産名人」のなす名人にも認定されました。しかし、土壌病害が広がって畑の確保に悩むようになったため、廃業していた酪農の牧草地あとに栗を植えることを考えるようになりました。

最初の栗を植えて7年目の春先、凍害で165本のうち60本が枯れてしまいました。秋に植え替えをしましたが、本格的な収穫はまた先延ばしに。凍害対策として栗畑に暗渠(あんきょ)を入れるため、自らバックホーを操り、バラスやホースを入れてほ場を整備しました。

その甲斐もあって4年前、目標だった超特選栗部会に審査を経て加入することができました。なす栽培では名人に認定された昭治さんですが「栗は選果の基準が多くて難しい部分もある」と話し、奥さんのひろ子さんと一緒に選果し、良品出荷に励んでいます。「やる気と熱心が大切。それだけやりがいもあるということかな」昭治さんの言葉からは、前だけを見るひたむきさが伝わってきます。

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