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地域農業発展のために農作業のノウハウを見える化

2020.05.21JAぎふ

地域農業発展のために農作業のノウハウを見える化

各務原市鵜沼の三輪雄三さん、妻のかおりさんは、食べた人においしいと認めてもらえる、そんなニンジン栽培をめざしています。

■就農のきっかけと経緯
かおりさんの実家は、専業農家で、ニンジンを中心にさまざまな農作物を栽培しています。私(雄三さん)自身、結婚までは会社に勤めており、農業に携わる機会はありませんでしたが、義父と義母、妻の農作業を休日に手伝っているうちに「農業は奥が深い」という気持ちが少しずつ芽生えてきました。義父の作る野菜はどれもおいしく、「一緒につくってください」と右も左もわからない時に、何気に言われた一言が心に残り、本格的に農業に取り組むことを決意し、2020年で13年目を迎えます。
農業は、天候に左右されますし、栽培方法を少し変えるだけで味や見た目が変わります。農業には決まった教科書がなく、就農当初は「おいしい野菜を作るにはどうすればいいのか」、とても悩みました。そんな時、義父や各務原市園芸振興会にんじん部会、各務原市青年部の皆さんに助けていただき、成長することができました。今でも本当に感謝しています。



■心がけていること
栽培では土づくりに力を入れ、自分の目で作物や土の状態を確認しながら、今までの栽培経験からデータを蓄積してきました。そのデータを活用して、適切な堆肥や有機肥料の分量になるように、農薬の使用回数もできるだけ減らすように心がけています。
データを蓄積により、これまで経験と勘に頼っていた農作業のノウハウを見える化し、産地で共有し活用することで、新規就農を考えている方でもベテランに近い農作業が実現できるのではないかと考えます。データの活用が、新規就農者の増加や農地の保全につながり、地域農業の発展に期待が持てるようになってほしいですね。私たちも最高の農作物栽培をめざした試行錯誤を続けていきます。



■にんじん選果場の役割
以前のニンジン出荷は、収穫後に洗浄・選別・箱詰めなどの作業を自分たちで行い、集荷場まで運んでいました。この作業には、多くの時間と労力が必要です。しかし、平成29年に「各務原にんじん選果場」が完成したことで作業負担が軽減され、生産拡大のネックとなっていた労力と時間に余裕ができ、就農時3ヘクタールだった栽培面積が、今では約6ヘクタールまで拡大できました。また、他の農作物の生産拡大にもつながりました。

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