お知らせ

「家族経営協定」で魅力ある農業経営に!

2020.04.07JAぎふ

「家族経営協定」で魅力ある農業経営に!

岐阜市日置江の江崎和浩さん、妻のゆかりさん、長男の和也さん、母のすみ子さんは、食べたい人においしいと喜んでもらえる、そんなイチゴ栽培をめざしています。

◆就農のきっかけ(和浩さん)
私は水稲栽培農家に生まれ、物心ついた頃から父の手伝いで田植え・稲刈りなどをしていました。その父が1996年に父が病気で亡くなり、残された水田2㌶を今後どうしていくかを母と相談し、2年間は自動車関係の会社に勤務しながら兼業農家として栽培してきました。本格的に農業に携わるようになり、次第に「このまま父が守ってきた農地を終わらせてもいいのか」という思いが強くなり、専業農家として就農することを決意しました。

「本業にするからには水稲以外にも何か作らなければ」と、地元のイチゴ農家さんからイチゴ栽培のノウハウを学び、独学でも1年間勉強しました。1999年に長年勤めていた会社を退職し、妻(ゆかりさん)と一緒に就農し、イチゴ農家としての第一歩を踏み出しました。

数年が経ち、イチゴ農家として軌道に乗り始めたころ、地元の方から「水田の面倒を見てほしい」と要望があり、母、妻と相談して規模拡大を決心しました。現在は、7㌶の水稲栽培とイチゴ栽培の複合経営により、安定経営ができるようになり、2019年度から「ぎふ農協岐阜市いちご部会」の会長を務めています。



◆就農のきっかけ(和也さん)
私の父は、安全・安心にこだわったイチゴ・水稲栽培で、品質の良いものを作ることに尽力しながら家族を養ってくれました。父から「農業を一緒にやってほしい」と言われたことはありません。しかし、農業において妥協を許さない父の背中を見て育ったので、父が祖父から受け継いだ農地と長年努力して作り上げてきたイチゴの栽培技術を絶やしてはいけないと強く思うようになりました。そこでバイク関係の会社を退社した翌月には、父の背中を超えたい一心で、父のもとで就農しました。



◆和也さんの就農について
今までは母と妻の3人で農業経営をしていましたが、息子(和也さん)が就農したことで若い力が加わり、農業経営のさらなる発展が見込めると感じました。そこで、2019年12月には正式に「家族経営協定」を結びました。協定を締結したことで、同地区の農業を発展させていくという責任感が家族全員に芽生えました。家族一人ひとりが意欲とやりがいを持って経営に参画できる、魅力ある農業経営をめざしていくため、年に一度「健康診断を受ける」「家族旅行に行く」など家族間のルールを決め、働く環境も整えました。和也さんに対しては、「早く、一人前になってほしい」「頼りにしています(祖母すみ子さん)」「一緒に農業ができてうれしい(ゆかりさん)」と話します。和也さんからは「父からノウハウを学び、家族から頼られる存在になりたい」と話してくれました。

◆今後の展望
イチゴには、人を幸せにする力があると信じています。生で食べることはもちろん、スイーツやジュースなど加工品分野でも期待できます。おいしいイチゴを作り、生産者と消費者が共に喜び合えるような農業経営をめざしていきます。そのためにも高品質多収量をめざし、2019年から炭酸ガス装置試験導入をしています。ハダニ防除の効果が高く、薬剤コストや薬剤散布にかかる労力が削減でき、定植後の活着が良くなることで品質向上・多収量につながります。2020年からは本格的に始動する予定です。


ぎふ農協岐阜市いちご部会が生産するイチゴは、おんさい広場鷺山などで販売しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、この記事をシェアしてください。

お知らせ一覧へ