揖斐川町でアスパラガスを栽培する仲井政弘さん。1.6アールのハウスで、太さと味にこだわり、栽培に励んでいます。揖斐アスパラガス部会の会長を務め、部会を通して市場やJA直売所などへ出荷しています。

「同じアスパラガスを作るなら誰よりもおいしいものを作りたい」と熱い想いを胸に様々な工夫を凝らしています。太めのものを親株として立茎することで太いものが収穫でき、味も濃く見た目にもインパクトを与えています。また、化成肥料の使用を抑えつつ、有機肥料や堆肥で土作りすることで土中のミミズを増やし、常に良い土壌環境で栽培できるようにしています。

アスパラガスは一度軌道に乗れば約10年収穫し続けることが可能で、安定した収穫が期待できます。しかし、ハウスなどの施設費や地力の維持など手間暇がかかるため、大規模に栽培するのは難しい作物でもあります。モグラやネズミなど、獣害や病害虫の標的にもなりやすく、対策に苦労されています。

「揖斐アスパラガス部会というブランドを確立させたい」と仲井さんは目標を掲げます。産地化を目指す部会は、地元産アスパラガスの知名度向上と消費拡大に向けて、2019年から学校給食への食材提供を始めました。また、新規就農者の獲得を目指し帰農塾も開講しています。「興味がある方は一度挑戦してみてほしい」と仲井さん。

「個人でも部会としても新鮮でおいしいアスパラガスを作っているので、JA直売所などで見かけた際はぜひ手に取っていただきたいです」とメッセージを頂きました。


仲井さんの栽培したアスパラガスは、JAいび川の各直売所で購入できます！