喜ばれる花を作り続け、生産者の輪を広げたい
2022.08.16JAひだ
下呂市小坂町の今井学さんは、JAひだ花卉出荷組合の副組合長を務め、夫婦でひまわり2アール、トルコキキョウ20アールを栽培しています。
■花農家一筋40年
私は農業大学校を卒業後、両親のもとで就農し、それから約40年花農家として働いています。始めた頃は地元では花の生産が盛んで、菊などを栽培していました。現在はトルコキキョウと2017年から始めたひまわりを育てています。
■小ぶりなひまわり
ひまわりは、種まきから2か月程で収穫ができ、トルコキキョウが本格的に始まる前に出荷できるため取り入れました。ひまわりと聞くと一面のひまわり畑を想像されると思いますが、花束にすると見栄えの良い小柄な品種をハウスで栽培しています。花が少し開きかけた頃に収穫するため、お客様に届く頃が見ごろになります。
■ひまわり栽培の難しさ
ひまわりの成長は天候に大きく左右されます。需要の高い時期に合わせて栽培をしていますが、暖かい日が続くと一気に開花が進むことがあり、計画通りにいかないときもあります。形の良いひまわりを育てるためには水の管理が重要で、多いと伸びすぎてしまい、少ないと花や葉が小さくなるため、収穫まで気を配っています。
■収穫して全国へ出荷
収穫したひまわりは、50~80センチ丈に揃え、5枚程葉を残し規格に合わせて整えます。調製作業は時間がかかるため一斉に開花すると大変です。調製したひまわりは保冷庫の中で一晩水を吸わせて整えます。
ひまわりはJAひだを通して全国へ出荷し、一部は町内のAコープなどで販売しています。ひまわりは長く楽しめる花なのでプレゼントなどにお勧めです。
■人に喜ばれる花
花は人を喜ばすことが出来ます。寒暖差のある飛騨では色のりが良い質の高い花を作ることができ、花の品質にも自信があります。昔と比べると花農家は少なくなりましたが、きれいな花を作り続けることで一緒に花を栽培する農家が増えると嬉しいです。