お知らせ

「山之村」の自然の恵みを届けたい

2022.03.18JAひだ

「山之村」の自然の恵みを届けたい

飛騨市神岡町の岩本智恵子さんは、地元食材を使った飲食店を切り盛りしながら寒干し大根70キロを生産しています。
 
■私と「寒干し大根」
私が住む「山之村」は標高1,000m、冬は夜間にマイナス15~20℃にもなる飛騨地域屈指の豪雪地帯にある集落です。「寒干し大根」は、冬場の保存食としてこの地域で昔から作られてきました。厳寒期に軒先に架けた大根は「山之村」の風物詩の一つです。
私は2010年に、地元の主婦たちが組織する「すずしろグループ」に入れていただいてから、寒干し大根作りを続けています。厳しい寒さを生かして作る「寒干し大根」は、業者に販売する他、「山之村」にある私のお店でも郷土料理として提供し、旅のお客様に喜んでいただいています。

■すずしろグループ
「すずしろグループ」は1986年に発足しました。大根の生産から加工、販売まで行い、現在は9名の会員で活動しています。ほとんどの会員が私と同じように他の仕事を兼務しているため、時には助け合っています。地域と歩んできた歴史ある団体ですので、これからも守り続けていきたいです。 



■寒干し大根作り
「寒干し大根」に使う大根は甘みと食感の良さが特徴の「耐病総太り」という品種で、自分たちで一から育てています。
寒干し大根作りは12月下旬頃から始め、土の中に保存しておいた大根を水洗いし、皮をむき、輪切りにします。切った大根は薪をくべた釜で茹で、1か月間軒先に架けます。昼夜の寒暖差によって凍みては溶けるを繰り返した大根は、自然の寒風で乾燥して「寒干し大根」になります。
作業に寒さはつきもので、体の芯から冷えることもありますが、青い空と軒先に並んだ真っ白な大根を眺めると心が満たされます。

■「寒干し大根」を多くの人へ
「山之村」の厳しい冬に向き合い、手間と時間を惜しまず作った寒干し大根は、コロナ禍で観光客が減ったことにより需要が落ち込んでいます。
「すずしろグループ」ではネット販売やふるさと納税なども使い頑張っています。もっと多くの方に「山之村」と「寒干し大根」に興味を持っていただき、手に取っていただけると嬉しく思います。

すずしろグループのHPはこちら

【お問い合わせ】JAひだ高原事業所 TEL.0578-82-1216

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、この記事をシェアしてください。

お知らせ一覧へ