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祖父・父の想いを受け継いだ若者が次世代に農業の魅力伝える

2022.03.10JAぎふ

祖父・父の想いを受け継いだ若者が次世代に農業の魅力伝える

岐阜市鷺山地区、則武地区でダイコンとエダマメを栽培する北川清凡さんと加藤哲也さんは、JAぎふ青年部員として未来ある子どもたちに「農」と「食」の魅力を伝え、将来の農業を守る活動に取り組んでいます。

■就農のきっかけ(北川さん)
農業を営んでいた父が2013年に体調を崩し、農業を手伝うようになったことがきっかけです。父が続けてきたエダマメ栽培を止めるわけにはいかないと、夜勤が終わり自宅でひと寝入りした後、日中に農作業を行うというハードな生活を必死に行っていたことを今でも覚えています。父の手伝いをすることで、次第に農業のおもしろさを知り2015年に就農しました。現在も父からノウハウを教わり、一人前の農業者になれるように日々勉強しています。


■就農のきっかけ(加藤さん)
祖父が農業を営んでおり幼少期には畑で遊びまわり、物心がついた頃には祖父の手伝いをしていました。生活の一部として当たり前のように手伝っていましたが、歳を重ねるごとに「祖父が栽培するおいしい野菜を皆さんに食べてもらいたい、もっと農業と向き合い、さまざまな経験をしたい」と思うようになりました。その後も農業の楽しさ、魅力を感じ続けていたため、2008年に就農を決意しました。


■青年部設立について
私たちは2人の子どもを育てる父親です。子どもたちは春から冬にかけて出荷するエダマメと冬から春にかけて出荷するダイコンを栽培する畑で土を触って楽しそうに遊び、時には手伝ってくれます。また、収穫した野菜が食卓に並ぶと「お父さんの野菜が一番おいしい」などと言ってくれます。この言葉がきっかけとなり、鷺山・則武地区の子どもたちに岐阜市の野菜はとてもおいしいことを知ってもらいたいと思うようになりました。しかしながら、同地区には若手生産者で組織されるJAぎふ青年部の支部がなく、子どもたちに食農教育活動を行う場がなかったため、2019年に「則武・鷺山青年部」を設立しました。

■困っていること
近年の異常気象による病害虫発生や自然災害などにより、ダイコンやエダマメ栽培に大きな被害が出ています。順調に生育してきたものが、抗う術もなく出荷できない状況になるのは農家としてとても辛いことです。そんななか、JAぎふが営農情報のLINE公式アカウントを2021年度に開設したことにより、病害虫発生予察情報や気象情報などをいち早く伝えてくれるため、大変役に立っています。今後もLINEの情報と営農経済センター職員との連携で、高品質な農産物の出荷に努めていきます。

■今後の展望
少子高齢化や後継者不足など、農業や地域が抱える問題は多くあります。青年部が食農教育を通じて農業の魅力を伝えることにより、この課題を少しでも解決することができると考えています。それを機に、将来を担う子どもたちのなりたい職業に、農業という職が選択肢のひとつになることをめざしています。
また、2021年度にはショッピングセンター「マーサ21」より、地元野菜の収穫体験を通じて子どもたちに“食”の大切さや農業の楽しさを学ばせてあげたいと、JAぎふ則武支店に依頼がありました。農畜産物販売を手掛ける「マーサ21」と、生産者の農畜産物を集荷・出荷するJA、生産者である「則武・鷺山青年部」が手を組むことで、消費拡大と地域農業の活性化の相乗効果が期待されます。「マーサ21」の「まーさキッズスマイル」会員の親子を対象とした収穫体験を行い、次世代・次々世代に農業の魅力と若手生産者が頑張っている様子を伝える良い機会となりました。
今後も企業などと手を組むことで、より多くの方に農業の魅力と地域活性化につながる活動を展開していきたいですね。

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