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自社でシイタケの菌床を製造 安定生産を目指す

2021.08.12JAぎふ

自社でシイタケの菌床を製造 安定生産を目指す

岐阜市の宮部芳行さんと妻の澄子さん、長男の真人さんは、「一年を通して安全・安心なシイタケを皆さまに食べてもらいたい」という思いを込めて、シイタケ栽培に取り組んでいます。

■現在の経営状況(芳行さん)
シイタケ栽培は私(芳行さん)の代から始まり、今年で25年になります。現在は私と妻(澄子さん)、息子夫婦、次女と社員5人の計10人で、常温で栽培するハウス7棟と空調付きハウス2棟、培養室1棟のあわせて約45アールでシイタケを栽培しています。収穫したシイタケは、美濃産しいたけ「信長」という商品名でJAぎふ直売所おんさい広場や市内のスーパーに年間約40トン出荷しています。「信長」は大きいサイズのシイタケで、1パックずつ丁寧に包装し、またパッケージも差別化して注目を得られるように工夫しています。

■就農してからの農業経営(真人さん)
私(真人さん)は2015年に勤めていた会社を退職し父のもとで就農しました。学生の頃はシイタケ栽培を始めた父の手伝いをしたこともありましたが、すぐに自動車関係の仕事に就いたので、就農した時は全くと言っていいほど、シイタケ栽培の知識がありませんでした。就農して約2年は、父の背中を見ながらノウハウを学び、面積拡大への準備を進めていました。
シイタケの栽培には、温度と水、湿度のバランスが重要となってきます。特に温度調整が重要で、一定の低い温度でしか成長しません。2017年までは、常温で栽培するハウスのみで栽培を行っていたため、夏の暑い日には栽培が難しく、また収穫時期が秋冬に集中し、年間を通した安定した出荷ができませんでした。しかし2018年に空調付きのハウスを増築し、周年栽培が可能になりました。
これをきっかけに、以前から「宮部しいたけ園」として家族で農業経営を行っていましたが、今後の安定した農業経営をめざし2020年6月に法人化しました。
 

■新たな挑戦(真人さん)
私の就農をきっかけに、父と新たな経営に挑戦しています。これまで素となる菌床を外部から仕入れて栽培していましたが、2020年から自社での製造を開始しました。
シイタケの栽培では、チップに栄養体などを独自で調合して固めたブロックにシイタケ菌を摂取させ、培養室で約150日寝かせます。その後、完熟した菌床に与える水分と温度を調節することで、5~10日後には収穫できます。これを自社で一から製造・栽培することで、栽培スケジュールを自由に管理できるようになり生産量安定につながります。
ハウスの増築や菌床の製造などで生産量も増えました。今後も栽培管理を徹底し、安定した農業経営をめざします。

■メッセージ
丹精込めてつくったしいたけです。ぜひ、食べてみてください。
おんさい広場3店舗のほか、おんさい朝市等のJAぎふ直売所8店舗で販売しています。

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