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楽しく働く姿が自分の理想

2021.08.05JAひだ

楽しく働く姿が自分の理想

下呂市の石田俊介さんは2019年に下呂市に移住。2021年度から萩原町で夏秋トマトを25a栽培しています。

■「働く」ことを見つめ直して
自分の人生を楽しみながら仕事に向き合いたい。そう思ったのは、大阪の百貨店で店員をしていたときのことです。仕事は順調でしたが、理想の働き方について考え、いつかは個人事業主として自立したいと考えるようになりました。
いくつかの業種が頭に浮かんでいましたが、2018年7月、大阪で開催された「新・農業人フェア」で下呂市の担当者に新規就農者向けの国による初期投資の助成制度や市の移住後のサポートなどを紹介していただき、行政による農家への手厚い支援があることを知りました。
ゼロから就農し、経営を安定させるのは大変ですが、自立するまでのバックアップがあることから実現できると思いました。友人の家も農家だったため、以前から農業に憧れがあり、前向きに考えることができました。結果も全て自分次第で、大変なこともあるかもしれないけれど、楽しそうに働く自分がイメージできました。

■研修生として下呂市に移住
市の研修生用アパートで、2年間の生活が始まりました。移住して感じたのは、出会う人が親切で温かく、四季を感じながら自然を楽しめる住みやすい場所ということでした。経験豊富な農家の下で、ハウスの準備、誘引、芽かき、防除などトマト栽培の基礎を教わりました。1年目は覚えることに必死でしたが、2年目は暑さや作業にも慣れ、この頃から就農後のことを考え始めました。

■トマト農家1年目
下呂市に移住して3年目となる今年、いよいよトマト農家としての挑戦がスタートしました。土を耕すと、長い間使われていなかった農地からたくさん石が出てきたり、次から次へと雑草が生えたりしました。いざ自分の圃場を持つと、研修では体験しなかった多くの問題に直面しました。11棟ものハウスを一人で作業するのは大変で、定植は時間もかかりました。驚いたのは、親切な近所の方が手伝ってくれたことです。自分が農業を始めることを応援してくださって嬉しかったです。周りの人に感謝しながら農業を続けていきたいと思いました。
栽培が始まると、次の問題が出てきました。ハウスは隣同士でも、元々が田んぼだったり牧草地だったりすることで、生育の仕方が全く違いました。JAひだの営農指導員に、土壌に合った肥料の選び方や、手入れの仕方などを相談しました。何度も圃場に来てくれ、新規就農者にとってJAひだのサポートは心強かったです。
 

■農業を志す人に、農業の楽しさを伝えたい
6月中旬になると、日を追うごとにトマトが実ってきました。初出荷の日に採れたトマトはほんの少しでしたが、私にとって忘れられない日となりました。これから収穫が忙しくなりますが、楽しみでもあります。
今は慣れないこともたくさんありますが、とにかく楽しく働こうと思っています。自分が生き生きと働いている姿を見て、これから農業を志す人にいいなと思ってもらいたいです。

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