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誇りと自信を持ってつくる榊 持続可能な農業を目指す

2021.06.25JAいび川

誇りと自信を持ってつくる榊 持続可能な農業を目指す

揖斐川町で本榊(ほんさかき)の栽培に励む髙橋哲男さん。両親が農業を営んでいた影響で幼いころから作業を手伝っていました。社会に出てからも教員を務めながら50年以上農業に関わり続けてきました。定年後はこれまで以上に農業と真摯に向き合いながら、榊の他にも米や茶、ゴマなどの無農薬栽培に取り組んでいます。
 

榊は神社で祀られるほか、家庭の神棚へのお供えとして利用される、日本の神事には欠かせない植物です。髙橋さんは山と畑の約1.1ヘクタールのほ場で本榊を栽培しており、JAいび川直売所への出荷のほか、長年に渡り近所にある神殿の管理も行い、毎月榊の芯の部分を供えています。山と畑の寒暖差を利用し、生育時期をずらすことで年間を通して安定した出荷につなげています。



「榊は成長するのに時間がかかり、山中での作業も多いので体への負担も大きいです。それでも、両親から継いだ農業を守り、地域の皆さんにもっと使っていただきたいという思いが活力になっています。また、直売所で会う出荷者仲間との交流は農業のヒントを得る貴重な場ですし、たくさんお買い求めいただいた際には、感謝とやりがいを感じます」と熱い思いを込めます。

髙橋さんが出荷する榊は一般的なものよりも量が多く7、8本を束ねているのが特徴です。また、環境への配慮や葉の色や艶をしっかり見てもらうためにビニールで包装をしないといいます。結束作業を担当している妻の美津子さんは「榊は神様へのお供えものとして皆さんが手を合わせるものなので中途半端なものは絶対に出しません。神様に失礼がないよう、また、買っていいただいた方の幸せを願い、色や形、大きさに注意しながらきれいな形に仕上げます」とこだわりを話します。
 

今後について、「農産物を育て、それを地域で活かしてもらう。そしてノウハウを次世代へ伝えていきたいです。幸いにも妻や息子たちが一緒に支えてくれているので、今、自分にできることを考えながら、持続可能な農業に挑戦していきたいです」と先を見据える髙橋さん。
最後に「地域の皆さんに喜んでいただけるよう、誇りと自信を持って提供しています。ご入用の際にはぜひ直売所へお越しください」とメッセージをいただきました。
 
髙橋さんが栽培する本榊は、JAいび川直売所「よってみーな大野」などで販売しています。

 

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