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軽量野菜への作付け転換で農業を継続

2021.03.30JAぎふ

軽量野菜への作付け転換で農業を継続

岐南町の渡邉三千代さんと母の葛谷佐多子さんは、亡き父から受け継いだ飛騨・美濃伝統野菜の「徳田ねぎ」を守り、日々栽培に励んでいます。

◆就農のきっかけ(三千代さん)
私の父と母は飛騨・美濃伝統野菜の「徳田ねぎ」やハクサイ、ダイコンなどを栽培する専業農家です。農家の長女として生まれ、農業に励む父の背中を見て育ってきましたが、農業に興味がない私は、父と母の手伝いをすることはなく、農業をやることは考えていませんでした。そんな中、農業一筋だった父が病に倒れ、2013年に亡くなった時、「お父さんと二人で長年続けてきた農業をここで終わらせたくない」と言う母の言葉が胸にささりました。「母と二人で父が築き上げてきた農業を守っていきたい」という思いが強くなり、農家として就農することを決意しました。農業技術についてはまったくの素人だったため、母の手伝いをしながら農業について一から学びました。それでも、農業について分からないことは多々あり、困ったときには、岐南ねぎ出荷組合の生産者やJAぎふ、近所の生産者に教わりながら、ここまで成長することができたことに感謝しています。

◆大変だったこと・良かったこと
ネギ栽培は、重労働の土寄せ作業を収穫までに3~4回行うほか、中腰や前かがみ姿勢が多く、大変な作業です。高齢の母と二人で継続して栽培を続けてきましたが、年々栽培意欲が減少していき、規模縮小も考えなければなりませんでした。そんな中、地域農業の担い手や農家に出向くJA担当者(愛称TAC=タック)から、機械を使用せず、女性でも簡単に設置できる「ねぎパンツ(軟白ねぎ栽培用遮光シート)」を導入することと、重量野菜から軽量野菜への作付け転換を提案してくれました。規模縮小せず、続けられていることに感謝しています。

◆今後の展望
2020年に岐南町と岐阜市北長森地区で新たなレタスの産地化をめざし、「岐南・北長森レタス協議会」が設立され、三千代さんは協議会の会長を務めています。玉レタス・サニーレタス栽培は、女性でも手軽にできる野菜です。女性が農業で活躍できる組織づくりをめざし、女性生産者を増やしていければと考えています。岐南地区で女性を中心に農業発展に貢献できればうれしいです。

 

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