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子どもたちの将来の選択肢に農業が当たり前にあがることを目指して

2021.02.04JAひがしみの

子どもたちの将来の選択肢に農業が当たり前にあがることを目指して

恵那市でトマトとイチゴを栽培している「すまいるふぁーむ阿部農園」の阿部真奈美さん。大学生から小学生まで5人の子を持つ母で、旦那さんはサラリーマン。子どもの一人が障害を持っていることから、同じような状況の子どもたちが将来働ける場所を作りたいと、今作からイチゴを1万8千本に拡大。農福連携を模索しています。

■農家になって困ったことは?
トマト農家の元でひと夏アルバイトをして、翌年からいきなりトマト農家になったため、栽培技術も経営知識も何もない中からの始まりでした。JAひがしみのの営農指導員が本当にマメに指導に来てくれて、とにかくその通りにやってみて、それでなんとかやってこられました。

イチゴは、今作から栽培本数を増やしたので、販売先の確保が課題でした。東美濃いちご生産協議会に加入している他の農家とともに、JAひがしみのの提案で、この冬から地元スーパーのバローに販売ルートが出来ました。流通経費を削減しつつ、地元の方に喜んでもらえるのは、うれしいです。JAの販売力によって、農家が栽培に専念できるのは、ありがたいことだと思います。

■農福連携に向けて取り組んでいることは?
子どもが障害を持っているので、特別支援学校へ通っていますが、将来的に働ける場所を目指し、イチゴの規模を拡大しました。

2020年から、福祉事務所に委託して、農作業の一部を知的障碍者のある方にやってもらいました。福祉事務所の指導員の方が、作業の工程を写真に撮ったりして説明を工夫しているのを見ると、いろいろな人が働きやすい職場をつくることについて、学ぶものがあります。人間関係も農場内で完結しているので、障害のある方もストレスが少なく働きやすいと思います。

■未来に向けて意識していることは?
GAPが今回のオリンピックで採用される食材の基準になったこともあり、うちの農園でも2019年から岐阜県GAPの認証を取得しています。GAPとは、食品やそこで働く人たちの安全も含めて、仕事の内容をきちっと管理していく手段。「持続可能性に向けて自分は何ができるか」というSDGsと共通するところがあると思います。

また、UVライトを使用して農薬の散布回数を減らすなど、消費者の食の安全に対する意識にずっと応えています。そういった意味では、持続可能性には高い意識で取り組んでいます。



■子育てと農業を両立させている工夫は?
農業は、自分の段取り次第で仕事のやりくりができて、子育てと両立がしやすい仕事だと思います。どうしてもその日にやらなければならないのは、収穫ぐらいで、それ以外の管理作業はあり程度の幅をもって仕事をすすめています。地域の子育て中のママさんもいろんな働き方でアルバイトに来てくれているんですよ。

■どんな農業を目指していますか?
農業は、本腰を入れてやると、のびしろがとにかくいっぱいあるんです。やりだすとやりたいことがどんどん出できます。子どもたちが、将来の職種のひとつとして当たり前に選択肢に上がるような農業の姿を目指しています。

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