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「藤九郎」を守るため、生産者増につながる栽培を

2020.11.05JAぎふ

「藤九郎」を守るため、生産者増につながる栽培を

羽島市銀杏出荷組合の組合長を務める江崎正之さんと妻の照子さんは、食べた人においしいと喜んでもらえる、そんなギンナン栽培をめざしています。

■羽島市のギンナンとは
岐阜県内屈指のギンナン産地である羽島市の羽島市銀杏出荷組合では、飛騨・美濃伝統野菜に認定されたギンナン「藤九郎(とうくろう)」と「久治(きゅうじ)」の2品種を生産・出荷しています。栽培の歴史は古く、生産者の多くは先祖代々続く生産者が多く占めています。
「藤九郎ぎんなん」は、瑞穂市(旧本巣郡穂積町)の井上藤九朗宅に樹齢300年生くらいの原木があったことから名づけられています。羽島市にも樹齢100年生樹が正しい系統として残っています。
一般のギンナンの約2倍の重さがあり、殻が薄く美味で市場からの人気も高く、組合が生産するギンナンの9割以上を占めています。東京、大阪、岐阜市場に向けて出荷しており、進物として遠方からの問い合わせも多い人気のあるギンナンです。

▼オンランショップ(JAタウン「JAぎふ 清流ぎふの恵み」)からも購入できます。
https://www.ja-town.com/shop/g/g4203-6200/



■ギンナン栽培について
収穫は10月上旬から始まり、11月中旬にピークを迎えます。枝を揺らし、熟した実を地面に落とし、果肉を取り除き、乾燥と選別をしてから出荷するという大変な作業になります。特に実を枝から落とすのは大変な作業です。木は15メートルを超えるものもあり、コンクリートなど硬い地面に実が当たると割れることがあるので、落とすときには細心の注意を払います。
ギンナンの木は成長が早いため、私たち農家は樹高を低くすることを考えながら日々、枝打ち・剪定を行います。樹高が低くなることで作業が楽にできることから、作業効率を上げることを常に考えながら栽培しています。

■今後の抱負について
後継者不足でギンナン生産者もだんだん減ってきていますが、長年守り続けてきた伝統の「藤九郎」を守るために、後継者の育成・定年帰農をJAぎふと一緒になって支援することで、生産者増や栽培面積拡大につなげていきたいと考えています。

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