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食を支える農業に携わる喜び~後継者育成にも力~

2019.08.16JAにしみの

食を支える農業に携わる喜び~後継者育成にも力~

安八町の牧園芸組合に所属する渡辺智幸さんは、組合で最も若く、若手のホープとして産地をけん引しています。

季節に合わせて、エダマメ、ナス、ダイコン、ホウレンソウ、キャベツを栽培。課題となっている後継者育成にも意欲を見せています。


就農したのは2012年で、サラリーマンから転身しました。きっかけは専業農家として働く両親の存在でした。人生をかけてひたむきに農業に取り組む両親の姿を見て「誰かが継がなければ両親の代で終わってしまう。このまま終わらせてしまっては寂しい」と農家になることを決意しました。



「とにかく前向きに、何事も挑戦してみること」がモットーの渡辺さん。組合で唯一夏場の品目としてエダマメとナスの両方を栽培しています。そのため、収穫の最盛期になるとエダマメとナスの畑を行ったり来たりで、休む暇もないほど忙しい日が続きます。それでも「好きなことを仕事にさせてもらっている。これ以上幸せなことはない」と疲れを見せません。


「農業は人にとって欠かすことができない『食』を支える産業。きれいな野菜を作れたときはうれしいし、消費者から『おいしい』と言ってもらえたときは農家をしていて良かったと心底思う」と農業へのやりがいを口にします。

2019年からは、経験に頼る農業からデータに基づいた農業にしていこうと、県などと連携し、土壌診断を始めました。「初めて土壌診断をしてみて、自分の想像以上に土作りができていないことに気づいた。農業の“見える化”にも積極的に取り組んでいきたい」と意気込みを話します。

順調な農家生活を送る渡辺さんですが、今直面しているのが、高齢化や後継者不足による産地の弱体化です。2009年と比べ組合の農家数は半減してしまいました。「今の自分たちがあるのは先代の皆さんが栽培体系や販路を確立してくれたおかげ。今度は自分たちが『農業は儲かるぞ』『農業って楽しいぞ』というのを示し、後継者育成にも力を入れていきたい」と力強く話しています。

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